眞光寺を語る上で欠かせないのが、中世日本の仏教界に大きな足跡を残した時宗開祖・一遍上人との深いつながりです。正応2年(1289年)、全国を遊行して「南無阿弥陀仏」の念仏札を配り続けた一遍上人が最後に息を引き取った場所が、現在の兵庫県神戸市に位置する眞光寺(西国武庫観音霊場第1番札所)と伝えられています。
境内には一遍上人の御廟所(墓所)が静かに佇み、国の重要文化財や史跡に指定されるなど、歴史愛好家や巡礼者にとって欠かせない聖地です。宗派としては時宗を中心に浄土門の教えを色濃く受け継いでいますが、全国にある同名の眞光寺(真言宗や浄土真宗など)においても、地域に根ざした救済の精神が一貫して受け継がれています。
歴代の住職たちは、単に古い教えを守るだけでなく、困窮者支援や地域コミュニティの再生に尽力してきました。現住職もまた、宗派の垣根を越えた開かれた寺院運営を推進しており、現代人が抱える心の悩みや終活の相談に対して親身に耳を傾ける姿勢が、多くの壇信徒から厚い信頼を寄せられています。