志木駅はなぜ新座市?住みやすさと家賃相場・治安の真相【2026】

志木駅はなぜ新座市?住みやすさと家賃相場・治安の真相【2026】

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志木駅を利用する誰もが一度は抱く疑問が、「なぜ志木駅なのに駅所在地が埼玉県新座市東北二丁目なのか」という点です。改札口や駅長室、南口の全域は新座市に位置しており、東口駅前広場の一部が志木市本町、さらに西口からわずか数百メートル進めば朝霞市に入るという、全国的にも珍しい「3市が交錯する境界駅」となっています。

この境界ねじれ現象の起源は、1914年(大正3年)の東上鉄道(現・東武東上線)開通時にまで遡ります。当時の公式記録や郷土史料によると、舟運で栄えた商業都市「引又河岸(ひきまたかし)」を擁していた志木町(当時)の有力者層は、鉄道敷設に伴う既存商業への影響を懸念し、宿場中心部への線路乗り入れに慎重な姿勢を示しました。加えて、地価の高騰や用地買収の難航が重なった結果、志木町中心部から南に外れた新座郡大和田町(現・新座市)との町境の農地へ駅舎を建設する妥協案が採用されたのです。

駅名自体は当時の経済的中心地であった「志木」の名が冠されたものの、敷地の大半は新座市側に取り残される形となりました。現在でもネットの口コミでは「志木駅前で待ち合わせして住民票を取りに行ったら新座市の出張所だった」「志木駅前に住んでいるのに納税先は新座市」といった体験談が日常的に飛び交います。しかしこの立地こそが、両市の商業・行政機能の恩恵を同時に享受できるユニークな利便性を生み出しています。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。