川上峡花火大会が他の都市型花火大会と一線を画す理由は、嘉瀬川を舞台とした川上峡 灯ろう流しの伝統儀礼にあります。日没とともに、約2,000個の色とりどりの灯ろうが上流からゆっくりと放流され、静寂に包まれた漆黒の水面を照らし出します。
会場の中心となる佐賀市大和町 官人橋は、赤い欄干が印象的な風情ある橋です。肥前国一の宮として名高い與止日女神社 周辺の深い緑と巨樹、そして官人橋のシルエットを背景に打ち上がるスターマインや水中花火は、渓谷特有の音響効果と相まって身体の芯まで重低音が響き渡ります。
水面に映り込む花火の光彩と流れる灯火が折り重なる瞬間は、幻想的なコントラストを生み出し、多くの写真愛好家や家族連れを魅了し続けています。