ロバのパン屋の代名詞といえば、ふわふわとした独特の弾力と優しい甘みが際立つロバのパン屋 蒸しパンです。通常のオーブンで焼き上げる洋風のパンではなく、蒸気でじっくりと蒸し上げる和洋折衷の製法こそが、昭和初期の日本人を虜にした秘密でした。
黒糖、小倉あん、カスタードクリーム、チョコレート、ジャム、レーズンなど、ラインナップは半世紀以上変わらぬクラシックスタイルを維持しています。現場を取材すると、購入者からは次のようなリアルな声が寄せられています。
「祖母と一緒に買いに行った小学生の頃と、口に入れた瞬間の素朴な甘さが完全に一致して涙が出そうになった」(50代・徳島市在住男性)
「令和の高級食パンブームやクロワッサンとはまったく違う、胃もたれしない優しい水分量。今の子どもたちのおやつとしても安心して出せる」(40代・岐阜市在住主婦)
現代の洗練されたブーランジェリーのパンとは対極にある「無駄な油脂や香料に頼らないもっちり感」が、中高年層の郷愁を刺激するだけでなく、昭和レトロに憧れるZ世代の心をも惹きつけています。