東京体育館の屋内プールを利用する際、何よりも先に確認すべきなのが50mプール(長水路)の特殊な利用条件です。一般的な公営プール(水深1.1m〜1.3m程度)と異なり、東京体育館の50mメインプールは水深が約2.0m〜2.2mに設定されています。床に足をつけることができないため、安全確保の観点から「途中で立たずに50m以上を泳ぎ切れる高校生以上の泳力保持者」に利用が限定されています。
現場取材でも、スタッフによる泳力チェックや監視体制は極めて厳格に行われており、途中でコースロープに過度に掴まったり、立ち止まろうとする仕草が見られたりした場合、監視員から25mプールへの移動を促されるケースが散見されます。足がつかない環境特有の恐怖心やパニックを防ぐための措置であり、初心者が安易に入水することは安全管理上固く禁止されています。
一方で、併設されている25mプール(短水路)は水深約1.2m〜1.4mとなっており、水中ウォーキングや初級・中級レベルの練習、小中学生の利用も可能です。ただし、浮き具の持ち込みやレジャー用途の利用は想定されていないため、あくまで「泳ぐ・歩く」というスポーツ目的に特化した施設であることを理解しておく必要があります。