店頭で最も混同されやすいのが「バーガンディ」「ボルドー」「ワインレッド」の3色です。どれも赤ワインを想起させる名前ですが、色彩学的な分類と視覚効果には決定的な違いがあります。
バーガンディとボルドーの違いの核心は「青み寄りか、黄み・茶み寄りか」という色相の差にあります。ボルドーはフランス南西部のボルドーワインに由来し、JIS規格では「ごく暗い赤」と定義され、わずかに茶褐色を含んだ温かみのある深紅です。一方、バーガンディは紫みが強く、シャープで引き締まったクールな印象を与えます。
また、バーガンディとワインレッドの違いは明度と鮮やかさ(彩度)にあります。ワインレッドは赤ワイン全般を指す包括的な名称で、JISでは「濃い紫みの赤」とされ、バーガンディーよりもワントーン明るく澄んだ発色を持ちます。
このように並べて比較すると、ブルゴーニュ由来のバーガンディーが最もダークでミステリアスな静けさを漂わせていることが分かります。