家庭で作る際に最も頻発する失敗は「生ハムの過加熱」と「塩の振りすぎ」です。ネット上の簡易レシピの中には「全体に塩コショウを振って両面をカリカリになるまで焼く」と指示するものが見受けられますが、これは本場の仕上がりから遠ざかる大きな誤解です。
生ハムは加熱しすぎると水分が蒸発して塩分濃度が跳ね上がり、ゴムのような硬い食感に劣化してしまいます。生ハム面はフライパンに軽く押し当てて脂が透明になる程度(数秒〜20秒以内)で十分です。
また、生ハム自体に強い塩気があるため、下味段階で肉に塩を振ると塩辛くて食べられなくなります。下味は黒胡椒のみに留め、ソースの味見をした段階で必要に応じて微調整するのがプロの鉄則です。
【プロの結論】おすすめできる人・調理時の判断基準
サルティンボッカは、「平日の夜に短時間で手の込んだようなご馳走感を出したい人」や「辛口の白ワイン(フラスカーティやピノ・グリージョなど)に合うおつまみを探している人」に心からおすすめできる一品です。
一方で、ハーブ特有のスーッとした芳香が苦手な方にはセージの香りが強く感じられる場合があります。その際はセージの量を半葉に減らすか、イタリアンパセリでアレンジすることでマイルドに楽しめます。