Q1:学校の検診で側弯症の疑いと言われました。部活動(スポーツ)はすべて辞めなければいけませんか?
A1:原則として、すべての運動を辞める必要はありません。適度な運動は筋力を維持し、心身の健康にとって有益です。ただし、器械体操のように極端に腰を反らす競技や、重いバーベルを扱うウエイトトレーニング、激しいコンタクトスポーツは背骨への負担が大きいため、専門医にコブ角の状況を診てもらった上で継続の可否を相談してください。
Q2:側弯症を悪化させないために、普段の座り方で注意すべきことは何ですか?
A2:足を組んで座る、横座り(お姉さん座り)、あぐらは骨盤を傾斜させ、背骨の代償性カーブを助長するため避けてください。椅子に座る際は、深く腰掛けて骨盤を立て、足の裏全体を床につける姿勢を意識することが基本です。長時間の座り姿勢は避け、30〜40分に一度は立ち上がって背中をリセットしてください。
Q3:整体院で「子どもの側弯症は骨盤の歪みが原因だから治せる」と言われましたが、信じて良いでしょうか?
A3:医学的見地から、その言葉を鵜呑みにすることは推奨できません。突発性側弯症は骨盤の歪みから生じる単純な現象ではなく、原因不明の脊椎自体の三次元的変形です。骨盤を整えてもコブ角の根本改善や進行防止のエビデンスはありません。民間療法を選択する前に、必ず日本側弯症学会の専門医で全脊柱レントゲンを撮影してください。
Q4:大人になってから側弯症と診断されました。筋トレで背筋を鍛えればカーブは改善しますか?
A4:すでに完成した大人の骨構造を、筋トレによってまっすぐに戻すことは不可能です。それどころか、過度な負荷をかける筋トレは椎間板の変性を加速させ、痛みを悪化させる恐れがあります。大人の運動の主目的は「歪みを治すこと」ではなく、「体幹のインナーマッスルを維持して腰痛や神経痛を予防すること」です。負荷の低い水中運動やウォーキングなどを中心に行ってください。