インターネット上の掲示板やSNS、知恵袋には、連日のように卒検にまつわる悲痛な叫びや歓喜の報告が投稿されています。編集部がこれらの一次情報を独自に分析・精査したところ、受検生が直面する現場のリアルな実情が浮かび上がってきました。
SNS上での投稿において目立つのは、以下のような「一瞬の油断」に対する後悔の声です。
「路上コースは完璧だったのに、教習所に戻る最後の交差点で右折待ちの際、対向車の影から直進してきたバイクを見落として検定員にブレーキを踏まれた。一瞬で頭が真っ白になった」(20代受検生の手記より)
「一時停止標識でしっかり止まったつもりだったが、検定終了後に『完全にタイヤが止まっていなかった』と指摘されて不合格。追加補習の予約を取るのが精神的にも財布的にも本当にキツい」(教習生日記より)
もし検定に不合格となった場合、道路交通法関連法規および教習所規定に基づき、卒検落ちた場合の追加補習として最低1時限以上の「みきわめ(自由練習または補修教習)」を受講しなければ再受検できません。これに伴い、補習料(約5,000円〜7,000円)と再検定料(約5,000円〜8,000円)が追加で発生し、計1万円以上の予期せぬ出費となります。合宿免許であれば滞在延期費用も加算されます。
教習現場に立つベテラン指導員・元検定員は、取材に対して次のように本音を語っています。
「検定員は落とすために粗探しをしているのではありません。『この人を明日から1人で公道に出しても、他人の命を奪ったり自身が事故に遭ったりしないか』という安全マージンだけを見ています。運転がぎこちなくても、交差点でしっかり速度を落とし、横断歩道で歩行者に配慮できる人なら、確実に合格点を出します」