ビジネスの現場では、ルールを知っているつもりでも、極度の緊張や急ぎのコミュニケーションの中で誤用が発生しがちです。SNSや知恵袋、転職コミュニティなどに寄せられた生の告白や実態調査から、特に多い3大失敗パターンを抽出しました。
1. 転職・就活面接での「弊社」「当社」言い間違いパニック
大手転職エージェントのキャリアアドバイザーによると、面接指導の現場で最も頻出するミスが「現在勤務している会社」と「志望先企業」の呼称の混乱です。ネット上の体験談でも次のような生々しい声が多く寄せられています。
「前職の実績をアピールしようとして、思わず現職のことを『御社では〜』と言ってしまい、面接官が一瞬キョトンとした」(20代後半・IT営業)
「志望動機を話す際、受けている企業に対して『貴社(きしゃ)』と口頭で発音してしまい、途中で噛んで頭が真っ白になった」(20代前半・新卒就活生)
面接における鉄則は、「志望先企業=御社(口頭)」「現職・前職の会社=現職、前職、または在職中の会社」と呼ぶことです。面接の場で自分の現職を「弊社」と呼ぶと、誰に対してへりくだっているのか文脈がねじれてしまうため、あえて「現在の勤務先では」「前職におきましては」と客観的な表現に置き換えるのが最も安全でスマートな対応です。
2. ビジネスメールにおける「弊社」の実践的な例文とテンプレート
社外宛てのビジネスメールでは、「弊社」が主語として最も多く登場します。過不足なく誠意を伝える代表的な文例を確認しておきましょう。
【文例1:アポイント依頼・新規提案】 いつも大変お世話になっております。〇〇株式会社の佐藤でございます。
このたび、貴社の業務効率化を支援する新サービスのご案内に伺いたく、ご連絡申し上げました。
つきましては、弊社担当者より詳細をご説明いたしたく存じますので、来週のご都合をお聞かせいただけますと幸いです。
【文例2:トラブルや不具合に対するお詫び】
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本日発生いたしましたシステム障害につきまして、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
原因を調査いたしましたところ、弊社サーバーの急激なアクセス増による負荷が原因と判明いたしました。
今後は再発防止に向け、弊社一同、監視体制の強化に努めてまいります。