百合が原公園の最大の魅力は、春の訪れを告げる球根花から秋の深まりを彩る宿根草まで、途切れることなく続くフラワーリレーにあります。札幌市公園緑化協会の開花データおよび過去の気象統計を精査すると、季節ごとに明確なハイライトが存在することが分かります。
まず年明けから3月にかけては、「緑のセンター」の大温室にて黄金色に輝くミモザ(ギンヨウアカシア)やアザレア、ツバキが見頃を迎えます。雪景色が広がる屋外とは対照的に、温室内は一足早い春の息吹に包まれます。屋外の花壇が本格始動するのは4月下旬から5月中旬で、約十数万球のチューリップと鮮やかな青紫色のムスカリが咲き乱れ、息を呑む景観を作り出します。
そして公園の象徴である「ユリ」は、6月上旬の早咲き原種系からスタートし、7月中旬から下旬にかけて園芸品種やオリエンタルハイブリッドなどが最盛期に達します。園内各所に約100種類ものユリが咲き競う光景は、道内随一の規模を誇ります。8月下旬以降は「ダリア園」において、手のひらを超える巨大輪から可憐な小輪まで、約150品種のダリアが10月中旬の降霜期まで咲き誇ります。