現在地である柴原町に移転・開院したのは1997年(平成9年)のこと。四半世紀以上が経過し、建築設備の老朽化や最新の高度医療機器導入に伴うスペース不足が課題として浮上しています。そのため、豊中市議会や地域医療構想の議論において、建て替え計画の経緯が注視されてきました。
背景にあるのは、北摂医療圏全体における公立・公的病院の再編議論です。隣接する箕面市では箕面市立病院の移転建替え(北大阪急行延伸エリア)が具体化するなど、医療機能の分担と病床管理の適正化が急ピッチで進んでいます。市立豊中病院においても、単なる老朽化対策にとどまらず、少子高齢化に対応した病床機能の転換や、大規模災害時における免震構造の強化、新興感染症発生時の動線分離に対応した近代的な施設更新を見据えた基本構想の策定が進められています。地域住民にとっても、今後の医療提供体制の持続可能性を占う極めて重要な転換期を迎えています。