生鮮食品を扱う回転寿司のオペレーションにおいて、髪の毛1本の混入であっても企業の信頼を揺るがす重大インシデントになり得ます。そのため、はま寿司の制服帽子・ネットの着用ルールはマニュアルで極めて精緻に規定されています。
キッチンスタッフはもちろん、接客にあたるホールスタッフも、まず専用のヘアネットを被り、前髪や後れ毛、もみあげに至るまですべての毛髪をネット内に完全に収めます。その上から指定の制服帽子を深く被り、出勤前には同僚やリーダーによる相互チェック、さらには粘着ローラー(コロコロ)による全身の毛髪・埃除去がルーティン化されています。鏡の前で髪が出ていないか確認する「身だしなみ点検」をクリアしなければ、持ち場に立つことは許可されません。
日々のお手入れに関するはま寿司の制服洗濯ルールも見逃せません。制服のクリーニングを専門業者に委託する一部の厨房設備付き工場等とは異なり、店舗スタッフは「各自が自宅に持ち帰って洗濯する」運用が主流です。常に清潔な状態でシフトに入ることが求められ、シワや油の付着がないようアイロンがけや丁寧な乾燥が推奨されます。なお、香りの強すぎる柔軟剤の使用は、繊細な寿司の風味を損ねる恐れがあるため厳しく制限されています。