ちばから郡山店を語る上で欠かせないのが、市原本店を踏襲したメニュー展開と、初めて訪れる者を緊張させた独自のコール注文ルールです。
郡山店で提供されていた主なメニュー構成
券売機に並んでいた基本ラインナップは極めてシンプルでありながら、どれも重量級の満足度を誇っていました。
- らーめん(豚1枚入り):基本にして完成形。スープの表面を覆うきめ細やかな泡立ちとトロみは唯一無二。
- 油そば:濃厚タレと自家製麺がダイレクトに絡み合う汁なし仕様。フライドオニオンや卵黄との相性が抜群。
- つけ麺:熱盛・冷盛が選べ、酸味と辛味が絶妙に加わった濃厚つけ汁で極太麺を豪快にすする一杯。
- 豚券(追加豚):仕入れ・仕込みの限界から枚数限定で販売されたプレミアムトッピング。
初見を惑わせた「先コール」と「後コール」のシステム
直系ラーメン二郎では「ニンニク入れますか?」のタイミングで全トッピングを伝えますが、ちばからには明確な二段階コールルールが存在します。郡山店でもこの作法が徹底されていました。
まず食券を渡すタイミングで行うのが「先コール」です。ここでは「麺の硬さ(硬め・普通・柔らかめ)」「麺の量(少なめ・半分)」「味の濃さ(薄め)」「油の量(少なめ)」を申告します。麺量を減らしたい場合や、ちばからの濃厚すぎる塩分・油分を控えめにしたい場合は、必ずこの食券提出時に伝えなければなりませんでした。
そして丼が提供される直前、店員から「トッピングどうしますか?」と声をかけられた際に行うのが「後コール」です。対象となるのは「ヤサイ(野菜増し)」「ニンニク」「アブラ(背脂)」「カラセビ(辛味と痺れ)」「ネギ」などです。コールシステムを正しく理解していなかった初見の客が先コールの段階で「ヤサイニンニク!」と叫んでしまい、厨房と行き違いになる光景は、当時の郡山店でも日常的に見られた現場の一幕でした。