近年の新庄監督しか知らない若い世代が、現役初期の写真を目にして息を呑むケースが後を絶ちません。1989年のドラフト5位で福岡工業大学附属高等学校から阪神タイガースに入団した当時の新庄剛志は、身長185cm、長い手足にしなやかな筋肉をまとった圧倒的なモデル体型でした。
1992年、故障離脱した主力に代わって一軍へ抜擢されると、初打席初本塁打を放つなど鮮烈なデビューを飾ります。当時20歳の彼が放つ華やかなオーラは、暗黒期に喘いでいた虎党のみならず、野球に興味のなかった女性層をも一瞬で虜にしました。甲子園球場には黄色い歓声が飛び交い、ブロマイドの売り上げは当時の男性アイドルを脅かすほどの数字を記録したと当時のスポーツ紙デスクは振り返ります。
彫りの深い精悍な顔立ち、爽やかな笑顔、そしてグラウンドでの躍動感。メディア露出が増えるにつれ「超イケメン外野手」としての評判は全国区となり、球界の枠を超えたポップアイコンへと駆け上がっていきました。