寝起きの体温37度は病気?風邪症状なしの原因と受診目安を解説

寝起きの体温37度は病気?風邪症状なしの原因と受診目安を解説

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「37度=発熱」という定説は、医学的な事実と大きく乖離している。日本感染症学会や厚生労働省のガイドラインにおける発熱の法的定義は「37.5℃以上」であり、37.0℃から37.4℃までは「微熱」もしくは「健康成人の平熱の上限」として扱われる。

日本人の平熱に関する大規模調査(テルモ等の医学研究)によれば、健康な成人の平均体温は36.89℃±0.34℃である。つまり、全人口の約3割は平熱が37.0℃前後に達しており、37.0℃という数値自体は何ら病的な異常値ではないのだ。

さらに、多くの人が「検温の手法」で重大なミスを犯している事実も指摘しなければならない。正しい体温の測り方 朝の実践において、以下の3点は必須条件となる。

  • 脇の汗をしっかり拭き取る:汗が残ったまま検温すると、気化熱によって低く出たり、逆にセンサーが密着せず高めに出たりと誤差の原因になる。
  • 測定角度と位置を守る:脇の窪みの中央に体温計の先端を当て、体幹に対して約30〜45度の角度で挟み込み、肘を脇腹に軽く密着させる。
  • 予測式と実測式の違いを認識する:ドラッグストアで広く普及している「予測式体温計(約15〜30秒で測定)」は、体温の上昇カーブから10分後の数値を演算・予測している。起床直後は皮膚温が不安定なため、予測アルゴリズムが高めの数値を算出しやすい。正確を期すなら、10分間挟み続ける「実測検温」で確認することが望ましい。

起床後に布団の中でだらだらとスマートフォンを眺めたり、起き上がって室内を歩き回ったりした後に測るのも誤りだ。光刺激や筋収縮は即座に交感神経を刺激し、体温を0.2〜0.4℃程度跳ね上げてしまう。起床直後の検温は、「目が覚めて起き上がる前、布団の中で安静にした状態」で行うのが鉄則である。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。