退所当時、メディアや一部のネット掲示板では「大手事務所のバック盾を失ったタレントが自力で生き残れるはずがない」と冷ややかな見方が大勢を占めていました。しかし、赤西が選んだ戦略は極めて先見性に富んでいました。
退所後直ちに自主レーベル「Go Good Records」を設立。テレビ番組などの旧来型マスメディアに頼るのではなく、会員制ファンクラブの直販システム、ストリーミング配信、SNSを活用したファンとのダイレクトマーケティングをいち早く構築しました。さらに、中国の巨大SNS「Weibo(微博)」のフォロワー数が日本人男性タレントとしてトップクラスを誇るなど、アジア圏での熱狂的な支持をいち早くビジネスに直結させました。
ファンコミュニティやネットユーザーの評価の変遷を検証すると、大きな転換点が確認できます。
- 2010年〜2014年(脱退・独立期):「グループを放り投げた」「身勝手すぎる」といった批判や失望の声がファム層を中心に噴出。
- 2015年〜2020年(海外・自立期):アリーナ規模のツアーを即完売させ、自身で楽曲制作からライブ演出まで手掛ける手腕に対し、「実はビジネスセンスが飛び抜けている」と男性層やクリエイター層からの支持が急増。
- 2021年〜2026年(再評価期):錦戸亮との共同プロジェクト「N/A」や地上波再登場を経て、「自分の信念を貫き通した先駆者」「時代がようやく赤西仁に追いついた」というポジティブな評価が完全に定着。
単なる元アイドルの枠を超え、個人プロデュースとクリエイティブの主権を握り続けたビジネスモデルの堅牢さは、業界内でも高く評価されています。