2人の出会いは、サンドウィッチマンがまだ世間から全く認知されていなかった2000年代中盤に遡ります。知人を介した食事の場で知り合い、富澤氏の飾らない人柄と、妻側の穏やかで芯の強い性格が共鳴し、自然な形で交際へと発展しました。当時、富澤氏は相方の伊達氏と同居生活を送りながらアルバイトで食いつなぐ極貧生活からようやく抜け出し始めた過酷な時期でした。
交際が本格化すると、2人は都内のアパートで約3年間の同棲生活をスタートさせます。富澤氏が自著や回顧録で語ったところによると、当時の月収は数万円から十数万円程度と極めて不安定であり、電気やガスが止まることすら珍しくない毎日でした。妻は文句ひとつ言わず、自身の給与で家計を補い、先の見えないお笑い芸人という夢を黙って支え続けました。この「最も底辺の時代を共有した」という事実が、現在の夫婦関係の強固な土台となっています。
転機となったのは、2007年12月の『M-1グランプリ』敗者復活からの奇跡的な優勝でした。一夜にして人生が激変し、スケジュール帳が仕事で埋め尽くされる中、富澤氏は「売れたら必ず結婚する」という誓いを胸に秘めていました。ブレイクから約1年強が経過し、生活基盤と経済的安定が完全に確立された2009年4月2日、3年間の同棲を経て正式に入籍。相方の伊達氏も同年に入籍を発表しており、コンビ揃って下積みを支えてくれたパートナーへの「最大のケジメ」を果たした形となりました。