ファンブルという言葉のルーツは、英語の動詞「fumble」にあります。本来は「手探りで探す」「不器用にいじる」「(ボールなどを)つかみ損ねる・取り落とす」といった意味を持つ単語です。日常会話における単なる失敗(Fail)とは異なり、「手元が狂ってコントロールを失う」「本来できるはずの動作で致命的にもたつく」というニュアンスを色濃く含んでいます。
この言葉が日本で広く知られるようになった契機は、球技スポーツの実況と、1980年代以降に普及したテーブルトークRPG(TRPG)のルールブック翻訳でした。現代のネットカルチャーやゲーム用語におけるファンブルの使い方は、単にテストで悪い点を取ったような状況ではなく、「ここぞという勝負所で機材の電源を抜いてしまった」「告白の決定打で相手の名前を呼び間違えた」といった、状況を著しく悪化させるドジ・大失態を自虐的またはユーモラスに表現する際に多用されています。