最終第15話において、家族の隠し事はすべて白日の下に晒され、田島家は完全に修復不可能な家庭崩壊の極地に達していました。互いを激しく罵り合い、憎しみをぶつけ合う中で、皮肉にも外では多摩川の堤防が決壊。濁流が容赦なく田島家の足元へと迫ります。
命からがら避難しなければならない極限状態の中、家族は家財道具や高価な調度品を運び出そうと混乱します。しかし、激流は非情にも土台を削り、家が傾き始めます。その刹那、家族が最後に咄嗟に掴み出し、胸に抱きかかえて逃げ延びたもの――それこそが、かつて家族全員が無邪気に笑い合っていた頃の写真を収めた「一冊のアルバム」でした。
轟音とともに愛着あるマイホームが多摩川の茶色い濁流に呑み込まれ、流されていく光景を、4人は呆然と堤防の上で見つめます。物質的な豊かさの象徴であった家屋と、そこに塗り固められていた「嘘や見栄、欺瞞」のすべてが水に流された瞬間でした。すべてを失った瓦礫の岸辺で、泥だらけになりながらアルバムを抱き合う家族。そこには、虚飾をすべて剥ぎ取られた人間だけが辿り着ける、「ゼロからの家族再生」という希望の光が静かに宿っていました。