「カジュアル可」の職場が増えたからこそ、暗黙のルール違反に無自覚なまま周囲の信頼を損ねてしまうリスクが潜んでいます。人事担当者やマナー研修講師への取材で見えてきた、ビジネスカジュアルNGマナーの真相を整理しましょう。
ネット上でしばしば議論を呼ぶのが、「どこまで肌見せやラフさが許容されるか」という境界線です。秋口によくある失敗例が、夏の名残を感じさせる深いスリット入りのスカートや、シアー素材(透け感)の過剰な露出です。社内規定に明記されていなくても、ビジネスの場における過度な露出やインナーの透けは、相手に不要な気遣いを強いるため厳禁とみなされます。また、カジュアル化が進んだとはいえ、ダメージ加工のデニムやスウェット素材の着用は、IT企業などの一部を除いて依然として敬遠される傾向にあります。
そして、最も失敗が起きやすいのが足元です。オフィスカジュアル靴選びの経緯を振り返ると、かつては「パンプス強制」への反発からフラットシューズやスニーカーへの完全移行が叫ばれた時期がありました。しかし現在の現場では、揺り戻しを経て「清潔感のあるキレイめスニーカー(白・黒・ベージュの上質レザースニーカー)」または「歩きやすい2〜3cmヒールのスクエアトゥパンプス」が二大標準として定着しています。ミュールやバックストラップのないサンダル、汚れの目立つキャンバス地スニーカーは、いかに服が整っていてもだらしない印象を与えるため注意が必要です。