佐良直美が芸能活動を縮小させ、事実上の引退状態となった背景には、昭和の芸能マスコミが巻き起こした大きな騒動が存在します。最大の転機となったのは、1980年に発生した女性タレントとの関係をめぐる週刊誌の過熱スキャンダル報道(いわゆるキャッシー騒動)でした。
当時、プライバシーへの配慮が著しく欠けていたメディアは、根拠の薄いゴシップを連日センセーショナルに書き立てました。連日自宅や仕事場に押し寄せる報道陣のモラルの低さに直面した佐良直美は、芸能界という環境そのものに強い不信感を抱くようになります。
家族や結婚についてネット上では様々な憶測が飛び交っていますが、彼女は生涯を通じて独身を貫いています。騒動によって活動休止を余儀なくされた側面は否定できないものの、実際には「騒動に追い詰められて逃げた」のではなく、「虚飾に満ちた芸能界に見切りをつけ、本気で打ち込める動物福祉の世界へ舵を切った」というのが真相と言えます。