2017年に34歳の若さで旅立った妻・小林麻央さんとの絆は、年月を経ても團十郎の生き方の根底に息づいています。麻央さんが病床から発信し続けた公式ブログ「KOKORO.」は、今なお多くの人々に勇気と生きる希望を与え続ける記念碑的な存在です。
麻央さんは生前、自らの病気と向き合う過程で「与えられた時間を、笑顔で、前を向いて生きる」という強いメッセージを発信し続けました。團十郎は麻央さんの遺志を受け継ぎ、がん検診の啓蒙活動や遺された子供たちへの無償の愛を注ぎ続けています。舞台で大役を務める際にも、心の中で麻央さんと対話し、家族全員で舞台に立っているという意識を公の場でも度々口にしています。
SNSのコメント欄やコミュニティの声を見ても、「麻央さんの存在があったからこそ、海老蔵から團十郎へと人間的な大きな脱皮を遂げた」という意見が圧倒的多数を占めます。喪失の痛みを乗り越え、それを芸の力と家族の結束へと昇華させた歩みは、多くの人々の心を打ち続けています。