GAOの経歴を振り返る上で、インターネット上で長年囁かれてきた代表的な2つの誤解を正しておく必要があります。
1. 性転換手術を受けたトランスジェンダーという噂は完全なデマ
ボーイッシュな外見と低音のハスキーボイスから、「女性から男性へ性転換したのではないか」「心と身体の性が異なるトランスジェンダーなのではないか」という検索サジェストが見られます。しかし、これは外見のパブリックイメージから生じた単なる憶測であり、身体的・戸籍上も一貫して女性です。
2. メディア露出減少=音楽活動の引退という誤解
1990年代後半以降、地上波の音楽番組で見かける機会が減ったことから「GAOは引退した」と思い込んでいる層も少なくありません。しかし実際には、メジャーレーベルでの商業的な活動から、自身の理想とするブラックミュージックやヒップホップを追求するインディーズ活動へシフトしたというのが正確な事実です。
GAOは1990年代後半に単身渡米し、ニューヨークで現地のラッパーやクリエイターとセッションを重ねました。帰国後は「GAGGY」名義でのヒップホップ・プロデュース活動や、自らのインディーズレーベル運営を行い、常に現場の最前線で音作りを継続していました。