廬山昇龍覇の正しい読み方は「ろざんしょうりゅうは」です。『聖闘士星矢』の主人公陣である青銅聖闘士のひとり、ドラゴン紫龍の代名詞となる必殺技として、作中で最も多くの強敵を打ち倒してきた名技として知られています。
この技の元ネタとなっているのは、中国江西省九江市に実在する名勝「廬山(ろざん)」です。唐代の大詩人・李白が詠んだ『望廬山瀑布』の一節「飛流直下三千尺、疑うらくは是れ銀河の九天より落つるかと」に描かれた雄大な大自然がモチーフとなっており、紫龍の修業地である「五老峰(ごろうほう)」も廬山に実在する険峰です。龍神信仰と道教的自然観が融合したこの地で、紫龍は中国神話の象徴である昇り龍の如き気迫を身につけました。
技を授けたのは、前聖戦の生き残りであり、中国・五老峰で数百年にわたり座禅を組んでいた天秤座(ライブラ)の童虎(老師)です。童虎は単に拳の技術を教えたのではなく、大自然の小宇宙と同調し、地上を流れる気の奔流を拳に乗せて天へと昇華させる極意として昇龍覇を伝承しました。