現代のバードウォッチングや自然散策においては、スマートフォンの録音・AI音声識別アプリ(Merlin Bird IDなど)を活用する愛好家が急増しています。しかし、フィールドでは「ウグイスの鳴き声だと思ったら別の音だった」というケースが頻発しています。
現場で最も間違いやすいのが、外来種であるガビチョウ(画眉鳥)のモノマネです。ガビチョウは極めて高い歌唱力と音量を持ち、ウグイスの「ホーホケキョ」を完璧にコピーして鳴く個体が多数確認されています。本物のウグイスとの見分け方は「フレーズの規則性」にあります。本物のウグイスは「ホーホケキョ」の後に数秒から数十秒の静寂を挟みますが、ガビチョウはウグイスの真似をした直後に別の鳥の声や濁った声をノンストップで騒がしく鳴き続けます。
また、野鳥観察愛好家のコミュニティでは、「音源アプリを屋外で大音量で再生してウグイスを呼び寄せようとする行為」が問題視されています。縄張り意識の強いウグイスは、人工の音源をライバルの侵入と認識して過度なストレスを受け、本来の子育てや採餌を放棄してしまうリスクがあります。自然の生態を観察する際は、本物の音源を静かに待つ姿勢が何よりも求められます。