物語の第1話、街頭テレビの春高バレー中継で日向翔陽の心を奪った黒髪の選手。その人物こそが、烏野高校元エースの小さな巨人として名を馳せた宇内天満です。高校時代の背番号は「10」。日向が烏野高校に入学し、同じ背番号10を背負うことに強いこだわりを見せたのも、すべては彼への強い憧憬が原点でした。
宇内天満のプレイスタイルは、空中での圧倒的な視野と技術に支えられていました。身長約170cmというバレーボール界では明確に不利とされる体格を補うため、相手ブロックの手をわざと弾き飛ばす「ブロックアウト」や、コースの打ち分け、空中での吸い込み技術を極限まで磨き上げて全国の強豪と渡り合っていました。かつて烏野の監督を務めた鷲匠鍛造(白鳥沢学園監督)をして「あれは白鳥沢にはいらない(求めていない)」と言わしめつつも、その異才ぶりは宮城県内のみならず全国のバレー関係者の記憶に刻まれていました。
なお、アニメ版において宇内天満の声を担当したのは実力派声優の立花慎之介さんです。回想シーンや劇場版、そして春高編の重要な対面シーンにおいて、神格化された伝説のエースとしての威厳と、等身大の青年としての親しみやすさを見事に演じ分け、キャラクターの立体感を際立たせました。