タイムラインやグループチャットで一目でカップルとわかるペアアイコンは、かつて青春の象徴とも言える存在でした。しかし、現在のネットカルチャーにおいて、主張の強すぎるペア画は「周囲への配慮に欠ける」「別れたときに気まずい」といったネガティブな視線を集めやすいのが現実です。
そこで台頭したのが、第三者が見たときは「センスの良い単体アイコン」にしか見えず、ふたつのアイコンが並んだ瞬間に初めて対になっているとわかる「ステルス型ペアアイコン」です。例えば、同じカフェのテーブルを異なるアングルから撮影した写真や、夕暮れの空と街並みの左右切り分け、色味のトーンだけを統一したミニマルな抽象画などが代表例に挙げられます。
ネット上の反応を見ても、「いかにもなペア画は見ていて恥ずかしくなるけれど、並べると繋がるタイプのイラストはおしゃれで好感が持てる」という声が多数派を占めています。承認欲求を満たすための公開ではなく、「ふたりだけの秘密の共有」を楽しむ価値観へとシフトしたことが、このブームの根底にあります。