驚くべきは、二人の身体能力に対する意識の高さだ。実は、メディアに出始めた90代後半の時点では、立ち上がることが困難な時期もあった。しかし、「テレビに出るなら自分の足で歩きたい」と一発発起し、毎日入念なリハビリと筋力トレーニングを開始した経緯がある。
筋肉は90歳を過ぎても鍛えれば増える。今日のスポーツ科学では常識となったこの事実を、彼女たちは四半世紀以上も前に自らの体で証明してみせた。車椅子を跳ね除け、しゃきしゃきと歩く姿は、2026年の今、サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)対策に奔走する現代人にとって、最も説得力のあるエビデンスとなっている。