満腹であるにもかかわらず、「あと1皿食べればもう1回回せる」という思考に陥った経験は誰にでもあるはずだ。これこそが、行動経済学で言うところの「サンクコスト効果」と「変動強化スケジュール」の見事な融合である。
「次こそは当たるかもしれない」というランダムな報酬体系は、脳内でドーパミンを分泌させる。さらに、目の前にある「4皿」という中途半端な数字が、「もう1皿」を追加する心理的ハードルを極限まで下げるのだ。くら寿司はこの心理的トラップを計算し尽くし、回転率と客単価を同時に引き上げる魔法のサイクルを完成させた。