インターネット上の掲示板やSNSでは、グラウンド解体の光景を見たユーザーから「横河武蔵野FCは事実上解散したのではないか」「チーム名が何度も変わって存続が危うい」といった憶測が書き込まれることがあります。しかし、これらは決定的な事実誤認です。
混同されやすい背景には、過去の運営体制の変遷があります。2021年から2023年にかけて、Jリーグ入りを目指す別法人との合流により「東京武蔵野ユナイテッドFC」として共同運営体制をとっていた時期がありました。しかし、クラブのフィロソフィーや地域育成のあり方を再検討した結果、提携を円満に解消し、横河電機の支援と一般社団法人横河武蔵野スポーツクラブの理念に立ち返る道を選択しました。
「自前のグラウンドを持たない=クラブの衰退」と短絡的に捉えられがちですが、欧州の都市型クラブや日本の先進的な育成クラブでも、公共施設や学校法人との包括協定を結び、高額な固定資産管理費を指導者育成や選手強化に充当するモデルは広く定着しています。横河武蔵野グラウンドの閉鎖は「撤退」ではなく、都市部におけるスポーツクラブ運営の合理化と持続可能性を追求した構造変革なのです。