年金は60歳受給が賢い?損益分岐点と繰上げ受給の落とし穴

年金は60歳受給が賢い?損益分岐点と繰上げ受給の落とし穴

年金は60歳受給が賢い?損益分岐点と繰上げ受給の落とし穴とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

Q1:60歳で繰上げ受給の手続きをした後、病気が治ったり事情が変わったりした場合に取り消せますか?
A1:一度提出した繰上げ請求書を取り消すことや、受給開始年齢を後から65歳に変更することは法律上一切認められていません。減額された支給率は生涯にわたって継続しますので、申請前に家計シミュレーションを徹底してください。

Q2:基礎年金(国民年金)だけを60歳から繰り上げて、厚生年金は65歳まで待つという分割受給は可能ですか?
A2:不可能です。老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方の受給権がある場合、繰上げ受給は両方を同時に請求しなければならない原則があります。どちらか一方だけを先に繰り上げることはできません(※繰下げ受給の場合は別々に遅らせることが可能です)。

Q3:2026年以降の年金制度改正で、繰上げ受給の減額率はさらに変更されますか?
A3:2022年4月の制度改正によって減額率は月0.5%から0.4%へと緩和されました。2026年現在の法制度において、これ以上の引き下げや急激な条件変更は実施されていません。ただし、将来的な年金財政検証や制度見直しの中で、公的年金全体の支給開始年齢や在職老齢年金の撤廃基準などが議論されているため、最新の政策動向を注視する必要があります。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。