クリープハイプ「手と手」コード徹底解説|難所攻略と初心者アコギ弾き方

クリープハイプ「手と手」コード徹底解説|難所攻略と初心者アコギ弾き方

クリープハイプ「手と手」コード徹底解説|難所攻略と初心者アコギ弾き方の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

ネット上の初心者向け解説動画などで散見される最大の誤解が、「F#mやBmを完全なセーハで鳴らすことこそが上達の証であり原曲の再現である」という思い込みです。結論から述べれば、この認識はアコースティックギターにおけるバンドサウンドのアンサンブル理論から見ても誤りと言わざるを得ません。

クリープハイプのアンサンブルは、小川幸慈(Gt)の緻密でトリッキーなリードギターやTAB譜ソロパートと、長谷川カオナシ(Ba)のうねるベースライン、小泉拓(Dr)のタイトなビートが絶妙な隙間を縫うように設計されています。その中で尾崎世界観のアコギ弾き方が担っているのは、低音域を分厚く埋めることではなく、「コードの高音成分とパーカッシブなアタック音で歌を前へ押し出すこと」です。

低音弦(5弦・6弦)を無理にフルセーハで鳴らそうとすると、アコギ特有の胴鳴りがベースの帯域と衝突し、楽曲全体がモタついた印象を与えてしまいます。あえて6弦を親指でミュートし、1〜4弦を中心としたコンパクトなボイシングを選択する方が、バンドの原曲が持つエッジの効いたクリアなドライブ感を鮮やかに再現できるのです。「難しいフォームを力んで鳴らす」ことよりも、「不要な低音を間引き、抜けの良い高音を軽やかに響かせる」ことこそが、知られざるプロクオリティの神髄です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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