「指定校=合格確実」という私立推薦の常識を国公立の場に持ち込むと、手痛い挫折を味わうことになります。現場の進路指導教諭や大手予備校関係者の証言からも、国公立大学 推薦 倍率と難易度の厳しさが浮き彫りになっています。
都内の公立進学校で進路指導を担当するベテラン教諭は、取材に対してこう打ち明けます。
「国公立の学校推薦型選抜を受験する生徒には、『合格したら奇跡、落ちて当たり前』という心構えでいなさいと毎年指導しています。私立の指定校のように校内選考を通れば万々歳という世界ではありません。共通テストなしの公募推薦で倍率が4倍や5倍に跳ね上がるのは日常茶飯事ですし、共通テストありの推薦でも基準点にわずか数点届かず、1月下旬に足切り通知が届いて呆然とする生徒を何人も見てきました」
では、国公立推薦 落ちる確率と不合格の理由はどこにあるのでしょうか。第一の理由は「定員枠の少なさに対する志望者の集中」です。多くの国公立大学で推薦枠は学科定員の10〜20%前後に制限されており、募集人員5名に対して20〜30名が出願する構図が生まれます。実質倍率が2.5〜4.0倍を超えると、合格率が50%を下回るのは単純な算術の帰結です。
第二の理由は、「学力担保の厳格化」です。共通テスト免除の推薦であっても、課される小論文は高度な論理的思考力やデータ読解力を問う実践的な試験であり、単なる感想文では即座に跳ね除けられます。共通テストを課す推薦に至っては、大学側が事前に指定した得点率(例:75%以上)を下回った時点で、書類や面接がどれほど高評価でも一発不合格となる基準が厳然と適用されています。