自分の歩く速さが正常かどうか、測定するのは驚くほど簡単だ。専門的な検査器具がなくても、日常生活の中で十分に自分の歩行速度を把握できる。
もっとも古典的で確実な方法は「信号機チェック」だ。日本の一般的な横断歩道の青信号は、歩行速度秒速1.0メートルを基準に設定されている。青信号の間に余裕を持って渡りきれない、あるいは点滅し始めると焦ってしまう場合、歩行スピードが危険域に達している可能性が高い。また、平坦な5メートルの距離を普段通りの足取りで歩き、時間を計測するテストも有効だ。5秒以上かかる場合は注意信号となる。
さらに現代のスマートフォン技術も心強い味方だ。iPhoneユーザーであれば、標準搭載されている「Apple Health(ヘルスケア)」アプリを確認してみよう。ポケットやバッグに端末を入れて歩くだけで、「歩行速度」や「歩行両足支持期間」「歩幅」などが背景で自動計測されている。過去数か月間の推移をグラフで追うことで、自分では気づきにくい歩き速度のじわじわとした低下を客観的数値として把握できる。