麻布台ヒルズが世界的な評価を獲得している理由は、その圧倒的なスケール感だけではない。世界屈指のデザイナーたちが手掛けた意匠美が、街全体に深い生命力を吹き込んでいるからだ。
天空へと伸びる美しいタワーデザインを担当したのは、数々の世界的超高層建築を手掛けた名匠シザー・ペリ(César Pelli)率いるペリ・クラーク・アンド・パートナーズだ。優美で洗練されたシルエットは、東京のスカイラインに柔らかな品格を与えている。一方で、低層部のユニークで有機的な曲面デザインと緑豊かなランドスケープを担当したのが、英国のクリエイターであるトーマス・ヘザウィック(Thomas Heatherwick)だ。巨匠シザー・ペリの垂直的な直線美と、トーマス・ヘザウィックによる曲線的で人間味あふれる空間構成が見事に融和し、都市そのものが一つの立体アートとして機能している。