身体の悩み、特に脇汗やにおいといったデリケートなテーマは、長らく「恥ずかしいもの」「公の場では隠すべきもの」とされてきた。特に女性アナウンサーに対しては、現実離れした清廉性や美しさを求める視線が強く存在していたのも事実だ。
有働氏の対応が画期的だったのは、コンプレックスや恥の対象とされがちな現象を、ポジティブな「あるある」として解放した点にある。「私と同じだ」「あの有働さんでも脇汗をかくんだ」という気づきは、画面の前の多くの視聴者に救いを与えた。完璧な偶像を演じるのではなく、不完全な日常を生きる一人の人間としてカメラの前に立つ。その覚悟こそが、空前絶後の支持を集めた最大の理由だろう。