日本中を震撼させた生放送トラブルの発端は、2007年9月21日放送の『ラジかるッ』でした。映画『クローズド・ノート』のプロモーションのため、主演の沢尻エリカさんが生出演したものの、オープニングからスタジオの空気は異様な緊張感を帯びていました。
中山秀征さんが「よろしくお願いいたします」と笑顔で迎え入れるも、沢尻さんの反応は極めて薄く、投げかけられる質問に対してもそっけない短文での回答が続きます。中山さんが番組名物のフリップトークや企画で場を和ませようと試みるも、沢尻さんは腕を組み、冷ややかな視線を投げかけるばかり。スタジオの共演者やスタッフの間に走った戦慄は、お茶の間の画面越しにも生々しく伝わりました。
報道各社の取材データや当時の番組関係者の証言によると、この日のスケジュールは分刻みで組まれており、睡眠不足と極度の精神的プレッシャーが重なっていたとされます。当時21歳だった沢尻さんは、ブレイクに伴う急速な環境変化の渦中にあり、周囲が求める「清純派」の型にはめられることへの強烈な反発心を抱えていました。その精神的摩擦が、生放送という逃げ場のない空間で限界を超えて表面化したのがトラブルの直接的要因でした。