坂口拓といえば、独自のアクション哲学と極限まで磨き上げられた身体操作術で知られる。撮影現場からのリークによれば、本作では安全装置やワイヤーを最小限に抑えた、文字通りの命がけの撮影が連日行われているという。NGが即怪我へと繋がる極限状態の中、カメラは彼の凄まじいスピードと破壊力を逃さず捉えている。
山口監督は、坂口の生の動きを最大限に生かすため、長回しのワンカット撮影を多用。スタントマンなしで挑むカットの数々は、観ている側にも冷や汗をかかせるほどの臨場感だ。妥協を許さない制作陣の執念が、画面越しに狂気となって伝わってくる。