ネット上の簡易アクセスガイドでは、「帰りも来た道を戻れば安全」「最寄りのJR大正駅から大阪・新大阪へ直行するのが最もわかりやすい」と安易に書かれているケースが目立ちます。しかし、これこそが遠征初心者が最も陥りやすい壊滅的なトラップです。
5万人規模のコンサートが終了した直後、京セラドームの全観客が一斉に周辺駅へと押し寄せます。その際、最も悲惨なボトルネックが発生するのがJR大正駅です。大正駅は改札口および階段のキャパシティが限られており、線路やホームへの転落事故を防ぐため、警察およびJR西日本の警備員によって厳格な「段階的入場規制」が敷かれます。
規制が発動すると、駅前交差点や大正橋の上で完全に足止めを食らい、改札を通過するまでに40分から1時間以上の待機列に巻き込まれます。冬場は冷たい川風に晒され、夏場は熱気と湿気の中で体力を奪われることになります。「21時過ぎに終演したのに、22時を過ぎてもまだ大正駅のホームに上がれない」という事態は日常茶飯事であり、新大阪発の最終新幹線の時刻が迫っている旅行者にとっては致命傷になりかねません。
「行きに使った駅=帰りに使うべき駅」という固定観念を捨てることこそが、混雑回避における最大の鍵となります。