多くの人が職場で犯しがちな致命的ミスが、自己紹介や挨拶での誤用だ。「私のような青二才が恐縮ですが」と謙遜のつもりで発言してしまうケースが散見される。しかし、これは明確なマナー違反、あるいは自虐が行き過ぎた不自然な日本語表現になりかねない。
決定的な違いは「客観的な謙譲」か「軽蔑を含んだ罵倒」かにある。「若輩者(じゃくはいもの)」や「不調法者(ぶちょうほうもの)」は、自らの至らなさを礼儀正しくへりくだる公式な慣用句・日本語表現として確立されている。対して「青二才」は、本来他者を見下すために磨かれてきた言葉だ。
ビジネスシーンで相手や第三者を「あいつは青二才だから」と評せば、パワハラや過度な人格攻撃と取られかねない。現代のコンプライアンス感覚において、他者の経験不足を嘲笑する言い回しは、発言者自身の品格を疑わせるブーメランとなる。