エアコン使用に伴う咳に直面した際、迷わず選択すべき診療科は「呼吸器内科」です。一般的な内科や耳鼻科でも初期対応は可能ですが、気道炎症の精密な数値化や肺胞レベルでのアレルギー診断を行うには、専門医の知見と設備が欠かせません。
呼吸器内科を受診すべき具体的な目安としては、以下の項目が挙げられます。
- エアコンのスイッチを入れると数分〜数十分で咳き込みが始まる
- 市販の咳止めや風邪薬を3日以上服用しても一切効果が見られない
- 特定の部屋や自宅にいるときに咳が悪化し、外出先や職場では軽減する
- 咳が2週間以上にわたって継続している
- 咳だけでなく、微熱、息苦しさ、胸の違和感、喘鳴(ヒューヒュー音)を伴う
呼吸器内科で行われる実際の検査手順は、問診で発症のタイミングや住環境の確認を行った後、肺機能検査(スパイロメトリー)や呼気NO検査を実施します。呼気NO検査では、吐き出した息に含まれる一酸化窒素の濃度を測定し、好酸球性の気道炎症(喘息の有無)をわずか数分で客観的に判定します。さらに、胸部X線や高分解能CT(HRCT)によって肺のすりガラス陰影を確認し、血清中の特異的IgE抗体やトリコスポロンに対する沈降抗体を調べる血液検査を組み合わせることで、確定診断が下されます。