購入検討者が最も警戒しているのが、「持ち運んでいる最中にバッグの中が水浸しになるのではないか」という水漏れ疑惑と、「肌に当てていると服が濡れる」という結露問題です。編集部が入手した実機を用い、室温28度の環境下で実際に氷と水を入れて検証を行いました。
まず水漏れに関してですが、結論から言えば正しい手順でスクリューキャップを締めれば漏れるリスクは極めて低いことが判明しました。キャップの内側には密着性の高いシリコン製ゴムパッキンが配置されており、水平にしっかりとかみ合わせて閉栓すれば、逆さにして強めに振っても水分が染み出すことはありませんでした。ネット上で報告される「水漏れ」の多くは、氷を入れすぎて口元が歪んだ状態で無理に回してしまったか、パッキンのズレ・緩みが原因と推測されます。
一方、物理現象として避けられないのが「結露」です。氷水を入れた直後から本体表面温度が急激に低下するため、湿度が高い屋外や蒸し暑い室内では、約10分〜15分ほどで微細な水滴が表面に発生し始めました。これに対し、スリコ側も改良を重ねており、近年ラインナップに加わった「結露しにくい氷のう」シリーズでは、生地の内側と外側に工夫を凝らした多層構造を採用しています。完全な結露ゼロとはいかないものの、従来の薄手生地と比較して表面の湿り気は大幅に軽減されています。
冷たさの持続時間については、一般的な家庭用製氷機の氷を満量入れ、30度前後の屋外で使用した場合、約1時間半から2時間程度は患部や首元を瞬時に冷やす強烈な冷温を維持します。その後は氷水状態へと移行しますが、トータルで約3時間は心地よい冷涼感が持続するため、通勤電車内や子どもの習い事の見守り、スポーツ観戦などの用途には十分実用的なスペックと言えます。