店頭や通販サイトには多種多様なスポーツインナーが並んでいますが、ヨガやウォーキング用とランニング用では求められる支持性能が根本的に異なります。激しい上下動を制するには、スポーツブラの中でも揺れないハイサポートと明記されたランニング専用設計を選ぶ必要があります。
サポート構造には大きく分けて2つの系統が存在します。1つ目はバスト全体を胸板に密着させて平らに抑え込む「コンプレッション(圧迫型)」、2つ目は左右のバストを個別のカップで立体的に包み込んで固定する「カプセル化(個別包囲型)」です。A〜Cカップの比較的小柄なバストであれば圧迫型でも十分な制動力を得られますが、Dカップ以上になると圧迫型だけでは上部への揺れ逃げを防ぎきれません。豊かなバストには、個別カップで包みながら上から面で抑えるハイブリッド構造が適しています。
アンダーバンドの幅と背面の形状も揺れの抑制を左右する要素です。細いゴムバンドは走行時の体動でズレやすく、揺れを増幅させる原因になります。幅3cm以上の幅広アンダーテープと、肩甲骨の動きを妨げずに背部からバストを引き上げるレーサーバック(Y字・X字構造)を採用したモデルを選ぶことが基本方針です。
また、着脱性を重視するランナーの間では前開き仕様で揺れないスポーツブラの需要が急増しています。運動後に汗を含んだブラを頭から脱ぐ際の過度なストレスを解消できる一方、フロントファスナーが走行中に下がらないロック機能付きであるか、金具が肌へ直接当たらない当て布加工が施されているかを事前確認することが失敗を防ぐ条件です。