「細田かおた」という不思議なフレーズがネット上に氾濫する最大の要因は、名前の表記にある。正しい読み方は「ほそだ・かなた」。名前に使われている「央」という漢字は音読みで「オウ」、訓読みでは「中央」などに使われるため、初見で「佳央太=かおた」と直感的に読んでしまうユーザーが後を絶たない。
この「細田佳央太」という名前は芸名ではなく正真正銘の本名だ。名付けの背景について本人が公の場で明かしたところによると、母親が画数や響きの良さを丁寧に吟味し、「中心に立ち、人を惹きつける温かい人間に」という願いを込めて授けたという。今やその名の通り、演劇界・映像界の真ん中で確固たる存在感を放っている。
芸能界入りのきっかけもまた、母の存在が大きかった。小学2年生のころ、テレビCMに興味を持った姿を見た母親が大手芸能事務所アミューズに履歴書を送付。オーディションを経て所属が決定した。キッズモデルや子役としての活動からスタートし、思春期のオーディション落選を幾度も経験しながら、自らの意志で「生涯をかけて演じること」を選び取った生粋の叩き上げである。