リピーターやアート愛好家の間で圧倒的な支持を得ているにもかかわらず、一般のライト層にほとんど認知されていないのが、トーハクの各種会員制度、とりわけ「国立博物館メンバーズパス(または友の会)」の破壊的なコストパフォーマンスです。
年会費数千円(一般会員向けメンバーズパス等)を支払うだけで、東京国立博物館だけでなく、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館の総合文化展(常設展)が1年間何度でも同伴者を含め無料になります。さらに特別展の観覧券が一定枚数付帯するプランもあり、年に2回以上上野に足を運ぶなら、それだけで年会費の元が取れてしまう計算です。「今日は疲れたから本館の2部屋だけ見て帰る」といった、欧米の美術館のような贅沢かつ優雅な付き合い方が可能になります。
また、広大なトーハク攻略において欠かせないのが「休憩・飲食スポット」の確保です。館内を歩き回ると急激に血糖値が下がり、思考力が低下します。本館前のキッチンカーも賑やかですが、落ち着いてランチやティータイムを楽しみたいなら、法隆寺宝物館1階にある「ホテルオークラ Garden Terrace」が外せません。ガラス張りの洗練された建築空間から緑豊かな中庭を望み、ホテルクオリティの洋食やスイーツを味わえます。混雑する本館周りの喧騒から隔離された、知る人ぞ知る隠れ家です。
さらに、上野恩賜公園内でのアクセス動線にもコツがあります。JR上野駅「公園口」から改札を出て、国立西洋美術館と国立科学博物館の間の緑道を北へ直進すれば徒歩約10分で正門に到着します。地下鉄の東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅や、京成上野駅からは上り坂となるため、徒歩15分程度を見込んでおくのが無難です。月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日が休館日となる変則スケジュールにも注意を払う必要があります。