秋元康と吉本興業のタッグによって結成された「吉本坂46」において、小寺真理が見せた存在感も記憶に新しい。選抜メンバーとしてグループの中心に立ち、高いダンススキルと魅惑的なビジュアルで脚光を浴びた。しかし、彼女の主戦場はどこまでも「吉本新喜劇」の舞台に存在していた。
吉本新喜劇におけるマドンナ役は、単に美しいだけでは務まらない。座長の突拍子もないボケに自然体で応じつつ、ストーリーの軸を崩さずに舞台全体をコントロールする緻密なスキルが求められる。小寺は、自身のアイドル経験によって培われた華やかさを最大限に生かしつつ、時には容赦ないツッコミや予想外のコメディ対応を見せることで、従来のマドンナ像をアップデートした。美しさと爆笑が同居する独特のスタイルは、長年のファンだけでなく劇場へ足繁く通う若年層の観客をも惹きつけている。