この熱狂は一店舗の話題にとどまらない。地方創生を掲げる鳥取県知事も定例会見で「食文化を通じた観光誘致の素晴らしいモデルケース」として熱弁を振るった。現在、行政と地域事業者が一丸となって推進する「2026年鳥取和スイーツブランディングプロジェクト」において、有甘味屋 鳥取店はその象徴的な存在として大きな期待を集めている。
地方都市からの力強い文化発信として、世界的な動画配信プラットフォームであるNetflixのグルメドキュメンタリー番組でも大々的にフィーチャーされた。その影響もあり、海外からの旅行客がわざわざこの一皿を味わうために羽田や関空経由で鳥取へ足を運ぶ動きが急増している。単なる一時のブームではなく、地域の農業や観光資源を巻き込んだ息の長い取り組みとして実を結びつつあるのだ。