団塊の世代とは具体的に、1947年(昭和22年)1月1日から1949年(昭和24年)12月31日までの3年間に生まれた人々のことである。戦後の混乱期に産声を上げた彼らは、団塊の如く塊となって進学、就職、結婚という人生の節目を迎え、その都度社会に劇的な変化をもたらした。作家の故・堺屋太一が1976年に発表した小説『団塊の世代』によってこの名称が定着して以来、常に時代の主役であり続けた歴史がある。
全員が75歳以上の後期高齢者となった2026年現在、かつて危惧された「2025年問題」は通過点となり、医療費や介護費用の増大という形で本格的な社会保障の荒波が日本を襲っている。経済の柱として国を支えてきた存在が、今や構造改革の焦眉の急となっているのだ。我が国の構造変化の全貌を紐解くには、この世代が背負う圧倒的な人口比率と歴史的背負い水を見つめ直す必要がある。