忍術学園の六年生・立花仙蔵は、学園屈指の実力者でありながら、「作法委員会」の委員長としても圧倒的な存在感を放つ。声優・保志総一朗が吹き込む声は、一聴して彼とわかる独特の透明感と、凛とした気品を備えている。過度な誇張を排した自然体な発音でありながら、台詞の語尾に漂う微細な余韻が、武士道にも似た厳格な美学を感じさせるのだ。
彼が演じる声の真骨頂は、静と動のコントラストにある。普段の静謐で優雅な話し方から、爆発物の扱いや緊急時で見せる切れ味鋭い叱咤への転換は実に見事だ。マイクの前で発せられる一音一音に宿る張りと艶が、立花仙蔵というキャラクターの立体感を何倍にも増幅させている。